JA下関では、これまで各農家からの肥料・農薬・資材の注文書を手書きの容姿で受け取り受注入力処理を行っていました。
注文が同時期に集中する傾向があるため、一度に大量かつ短期間での事務処理を行う必要があり、時間と手間がかかることが課題だったため、RPAの導入を実行。農家からの手書きの注文書をOCRで読み取り、デジタルデータ化し、オペレーターによる入力作業をRPAでシステム化することで、業務の効率化を図りました。
注文内容の読み取りの他に、商品ごとの集計や各農家の購買記録作成なども自動処理しています。結果、手入力での処理と比較して、作業時間の8割の短縮に成功。人的ミスも減少し、商品の発送がスピーディになりました。
将来的には、タブレットでの受注作業を行うことで、OCR読み込みの工程も省略し、受注作業そのものをデジタル化する完全自動化を目指しています。完全自動化が達成されれば、約1,500時間の作業時間削減が可能です。
参照元:NTTドコモ/地域からのお知らせ(中国)
(https://www.docomo.ne.jp/info/notice/chugoku/page/180702_00.html)
農業では、手作業が多い分野です。手作業の一部でも自動化できれば、大きな業務時間の短縮につながります。受発注作業の一部にRPAを導入しただけでも、上記のように大きな成果が出ました。人手不足の農業において、業務時間の短縮は大きなメリットといえるでしょう。
時期によって業務量が極端に増える作業は、他の業務も圧迫し、スピードも低下するでしょう。たとえば、ふるさと納税では、職員がその作業だけに追われてしまう時期があります。RPAを取り入れることで、作業がスピーディになったという実績も。職員が他の業務時間を確保できることに加えて、利用者にとってもスピーディな処理は大きなメリットです。
人が介在する作業が多いほど、ミスのリスクがついてきます。単純作業ほどミスにつながりやすいのが人の作業品質です。RPAに置き換えることで、ミスを減少できます。
農家単位でRPAを導入するとなれば、導入コストが大きな課題となります。高額な機器を導入するほどの余裕がない小規模な農家も少なくありません。維持費や通信費もハードルになるでしょう。
高齢化が進む農業分野において、IT機器を抵抗なく使える人材を確保しなければ、RPAの導入は進みません。手書き文書をFAXしていた作業をタブレットから入力するとなると、視力などの問題もあり、高齢者には少し難しいでしょう。一方で、スマート農業が進めば、若手の人材確保が期待できます。
農業は人材不足が深刻化している分野です。また、繁忙期が重なりやすい傾向もあるため、業務の適正化にはRPAの導入が有効と考えられています。受発注業務を自動化しただけでも、ミスの軽減、スピード、作業時間の削減につながりました。上手く取り入れて、若い人材確保にもつなげていくことが期待されています。
業務を直感的に置き換えることができる画面とシナリオ作成で、現場主体の運用をお助け。
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買い切り型のツールのため、ライセンス費用が掛からず、1年以上の利用と考えると割安に。
基本使用料は無料で、技術サポートの相談時間に応じて金額が発生。マクロを組めるくらいのスキルがあれば、コストをかけずに利用可能。
データ入力、集積・分析、照合、メール、検索などの基本的なRPAに適した業務に対応。タスクスケジューラで半自動的に業務遂行も可能。