保険業と言うと、人間による目視確認や手作業での書類作成と言ったアナログな作業が不可欠という時代が長く続いていましたが、近年ではRPAの活用によって、業務効率が大きく向上し、ひいては顧客満足度アップにもつながっています。そんな保険業におけるRPAの導入事例やメリットをご覧ください。
こちらはアメリカでの事例。保険会社2社の合併により4,000 人以上の代理人を擁し、損害保険、生命保険、保険仲介会社を構成する大組織となったことを機に、RPAの導入を検討。その際に着目されたのが、リスクのある顧客を見つけ出すという作業の自動化だったとのこと。以前は従業員が顧客ファイルにいちいち目を通し、半日がかりで行っていたというアナログな作業が、RPAによって自動化。当初スタッフ陣は、そんなことが可能なのかと懐疑的だったそうですが、実際にRPAが導入されると、週に25時間もの時間短縮に成功。その結果、浮いた時間をより、顧客サービスの向上に割り当てられるようになり、ほぼ全てのスタッフがRPAの導入を歓迎するようになったとのこと。以後もさらなる有効活用法を模索しているそうです。
かつて自動車保険に加入しようとする場合、カーディーラーや保険代理店に出向いた上で、それまでの運転歴や過去の保険利用状況、現在の保険等級などを事細かにヒアリングされた上で、専門のスタッフが見積もりを作成して提示されるという手間がかかっていました。そうした面倒さゆえに、加入者も一度加入した保険会社から他社への乗り換えに消極的という時代が長く続いていました。そうした風潮を大きく変えたのが、パソコンやスマートフォンによる自動見積もりサービス。そして近年では、RPAの活用により、さらに簡素化しました。現在加入している保険の証券をスマホで撮影し送付するだけで、お勧めの加入プラン見積もりが返信されるという手軽さ、迅速さが好評を得ています。
ひと昔前と比べれば、保険業界でもIT化、デジタル化が進みつつあるものの、一方でこの業界は今なお、人の手で行わなければならない作業が多いというのが実情。RPAを活用すれば、そうした作業の多くを自動化でき、本当に人の手で行わなければならない作業にマンパワーを集中させることがきできます。
保険業界に限らず、人間による手作業というものは、どうしても疲れや不注意によるミスというものが起きてしまいがちです。それゆえ保険会社では二重、三重のチェックを強いられ、そこに人手を取られてしまいがち。その点RPAであればそうしたヒューマンエラー防止を実現でき、さらには業務効率やサービス品質向上に繋がります。
上記の通り、人間による手作業を自動化できるのがRPAならではの大きなメリットです。ゆえに事務処理を担う人材の人件費抑制や人手不足の解消といった恩恵を享受することができます。加えてRPAはこれまで書類上で行われていた作業をデジタル化できるので、ペーパーレス化にも大きく寄与します。
以上の通り、様々なメリットが期待できるRPAですが、その反面、導入の際には慎重な対応が求められます。言うまでもなく、保険業界というところは、ミスが起きてしまうと、会社としての信頼性に大きな影響を及ぼしてしまいます。
それこそRPAに限らず、新しいシステムを導入するという場合は、設定ミスや操作ミスといったことが起きてしまいがちです。ある程度、関係者がシステムに慣熟するまでは、ミスが起きても影響が少ない業務から自動化を進めていき、段階的にRPAを進めていくというやり方が賢明です。
もうひとつ、万一RPAにトラブルが発生した際に備え、手厚いサポートを実施している業者のRPAを選ぶということも重要です。導入の検討の際は、その業者がどのようなサポート体制を整えているかも、重要な判断基準となります。
RPAは保険業界ならではの人間による手作業の負担というものを大きく軽減してくれる期待がもてます。RPAで行えることはRPAで行い、その分、本当に人間が行わなければならない作業に労力を集中させることができるというのが、大きな魅力と言えるでしょう。
一方で信用が重要な業界ゆえに、RPAの設定や運用はじっくりと、慎重に行う必要があるという点も、しっかりと踏まえておいてください。
業務を直感的に置き換えることができる画面とシナリオ作成で、現場主体の運用をお助け。
RPAツールを導入して、自社のどの業務を自動化するのか?ワークフローの整理、RPA範囲の洗い出しから取り扱い講習まで基本料金内でコンサル担当がついて 、RPA導入の伴走をしてくれます。
豊富なトリガー機能と700項目に及ぶ自動化機能で全自動かつ複雑な処理にも対応可能。
買い切り型のツールのため、ライセンス費用が掛からず、1年以上の利用と考えると割安に。
基本使用料は無料で、技術サポートの相談時間に応じて金額が発生。マクロを組めるくらいのスキルがあれば、コストをかけずに利用可能。
データ入力、集積・分析、照合、メール、検索などの基本的なRPAに適した業務に対応。タスクスケジューラで半自動的に業務遂行も可能。